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2013年8月11日日曜日

【ゼロからわかる】 介護資格の取り方 【就職に有利な介護資格】

■就職に有利なのはどの資格?

*2015年1月16日更新版。

就職がしやすいと言われている介護資格には、次の4つがあります。

・介護初任者研修
・介護実務者研修
・介護福祉士
・介護支援専門員(ケアマネージャー、ネアマネ)

訪問介護の仕事は、初任者研修、あるいは、実務者研修、介護福祉士の資格がないとすることができません。「その資格がないとできない仕事がある」というのが強みです。

以下、厚生労働省や資格学校に電話して聞いたことも踏まえて、まとめてみました。


■資格取得の難易度は?

難易度としては、初任者研修実務者研修がやさしく、初任者研修は確認テスト的な筆記試験のみ。実務者研修は、授業の中で行われる実技試験にパスすれば取得できます。ともに、きちんと資格学校の授業に取り組んでいれば大丈夫です。

介護福祉士は国家資格ということで、難易度がちょっと上がります。ですが、合格率は50%~60%くらい。なので、他の国家資格と比較した場合にはやさしめ

介護支援専門員については、介護福祉士がめざす資格ということで、難易度は高めです。


■介護福祉系の学校に通うメリットは?

中学生、高校生の場合は、福祉系の高校や短大、大学、専門学校などに進学して介護福祉士の国家資格をめざすのが一般的。短大、大学、専門学校を調べるには、ベネッセのサイト「マナビジョン」などが便利です。

(ベネッセ)
マナビジョン:職業情報 社会福祉系

介護福祉士養成学校に通うメリットとしては、国家試験を受験する必要がなく、卒業すれば資格取得ができることなどがあります。

社会人の場合は、まず介護職員初任者研修の資格をとって、次に働きながら介護福祉士実務者研修→介護福祉士とステップアップしようと考えている人が多いようです。もちろん、専門学校などに入り直して2年間ほど勉強して、介護福祉士の資格を取る人もいます。


■介護福祉士とキャリアパス

介護福祉士になるには、3つのルートがあります。福祉系の高校ルート福祉系の専門学校、短大、大学ルート、そして実務経験ルートです。「実務経験ルート」ですと、次のようなステップになります。

介護職員初任者研修(旧 ホームヘルパー2級)

介護福祉士実務者研修(旧 介護職員基礎研修)

介護福祉士

認定介護福祉士(仮称。新設予定)

※ 初任者研修を飛ばして介護福祉士実務者研修から受講することも可能。
※ 実務者研修は、実務経験が3年になるのを待たずに受けることができます。

■介護職員初任者研修

介護職員初任者の資格は、訪問介護をする際に必要になります。訪問介護以外では、必ずしも必須ではなく、無資格で施設などで働くことはできます。ですが、求人の際には、資格を持っていない人よりも、持っている人が優先される傾向があります。

カリキュラムとしては、授業時間数は130時間。資格学校によって1~4か月程度かけて授業を消化します。

資格の取得方法は、「通学」あるいは「通信+通学」となります。講座の最後に確認テスト的な筆記試験があり、それに受かれば取得できます。この試験は国家資格ではなく、各資格取得学校が独自に行っています。


■介護福祉士実務者研修

介護職員実務者研修は、初任者研修の上位資格。2017年1月(2016年度)の介護福祉士試験から、実務経験ルートの場合、受講が義務付けられます

資格のメリットとしては、次の3つがあります。

1、介護福祉士の受検資格の1つが得られる(もう一つは「実務経験3年」)
2、介護福祉士試験で実技試験が免除される
3、サービス提供責任者になれる

授業時間数は 450時間。期間はおおむね6か月。ホームヘルパー2級や初任者研修を修了した人は、130時間分が差し引かれて320時間分の授業を受講します。介護実務者研修の資格の取り方は、「通学」または「通学+通信」で450時間分の授業の消化して、講座の中で行われる実技試験にパスすると修了できます。


■介護福祉士(国家資格)

介護の仕事の国家資格。「就職では、初任者研修や実務者研修修了者よりも有利」と言われることが多いです。

実務経験ルートの場合、2017年1月の試験から、実務経験3年に加えて介護職員実務者研修を修了することが必須になります。この資格要件を満たし、かつ国家試験(筆記試験)に合格すると取得できます。

介護福祉士の資格取得方法や受験資格については、くわしくは当ブログの次の記事で説明しています。

【変更点】介護福祉士になるには(資格取得の方法)

介護福祉士の次のステップとして、認定介護福祉士という資格が新設される予定です。この資格については、次の記事で解説しています。

【最新】認定介護福祉士になるには? by 厚生労働省


■介護支援専門員(ケアマネージャー)

介護支援専門員(ケアマネ)は、介護を必要とする人の介護ケアプランを立てます。また、サービスの調整を行い、きちんとサービスが実行されているか、効果がきちんと出ているかのチェックをするのが仕事内容です。

介護福祉士の資格を持っている人が、ステップアップのために取得するケースが多いです。年収は、介護福祉士より多くなるケースが多々あります。

受験するには、下記の資格を保有していることに加えて、一定期間の実務経験が必要です。

・介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士
・医師、歯科医師
・薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師 など

ただし、上記国家資格等を保有していない場合でも、「相談援助または介護業務に従事している人」で、一定の実務経験があれば、ケアマネジャー試験を受験できます。

実務経験については、職種により異なりますが、5年以上(かつ900日以上従事、国家資格の場合は登録日起算)または10年以上(かつ1,800日以上従事)が必要となります。

介護福祉士の場合ですと、「5年以上の実務経験」が受験資格要件です。


■疑問解消にはYahoo!知恵袋

ちょっとした疑問を解消したり、学校の口コミ・評判を調べたりするには、Yahoo!知恵袋などが役に立ちます。

(Yahoo!知恵袋)
Yahoo!知恵袋:「介護 資格」の検索結果

ただ、Yahoo!知恵袋は、ときどき情報が古かったり、専門外の人が回答していたりするケースもあるようです。ですので、正確なところは、資格取得学校などにも問い合わせるようにしてくださいね。


■学校や通信講座

介護職員初任者や介護職員実務者でよく知られている資格取得学校としては、ニチイ学館や、ソラスト、未来ケアカレッジなど、通信講座ですとユーキャンなどがあります。ただし、初任者研修と実務者研修は通信受講のみでは修了できないので、この2つの資格取得は、ユーキャンではできません。

介護の資格学校は、受講費用がまちまち。たとえば、介護職員初任者研修講座の場合ですと、料金は7万円から16万円くらいまで、かなりの幅があります。ただ、就業サポートがあったりなかったりと、授業料だけでは決められない面もあります。なので、一通り情報を集めてみるとよいと思います。