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2013年8月7日水曜日

【最新まとめ】 介護資格の種類と取り方 【2016年版】

介護福祉の資格で変更事項がいくつかありますので、厚生労働省や資格学校に聞いたことも踏まえて、介護資格情報を整理しておきたいと思います。

*2016年1月4日更新版。


■介護資格の種類の変更点は?

次の2つの資格が、2013年度から新設されました。

・介護職員初任者研修(旧 ホームヘルパー2級)
・介護福祉士 実務者研修

ヘルパー2級と介護職員基礎研修が廃止になり、2013年4月から新たに介護初任者研修と介護実務者研修がスタート。

ヘルパー2級や基礎研修は廃止になりましたが、すでに資格を取得している人は、そのまま訪問介護の仕事を続けることができます。

実務経験を経て介護福祉士になるルートは次のとおりになります。

介護職員初任者研修(旧 ホームヘルパー2級)

介護福祉士実務者研修

介護福祉士(国家資格)

認定介護福祉士(仮称。新設予定)

※初任者研修を飛ばして実務者研修を受講することも可能。

初任者研修と実務者研修の難易度はやさしいです。介護福祉士は国家資格ではありますが、合格率は50%~60%前後。ですので、国家資格の中ではやさしい方に分類されます。

詳細は決まっていないのですが、認定介護福祉士という資格もできる予定です。介護福祉士の次のステップとして、介護現場のリーダー的な役割をにないます。

認定介護福祉士については、当ブログの次の記事で解説しています。

【最新】認定介護福祉士になるには? by 厚生労働省


■主要な介護資格の種類一覧

介護資格は種類が多いのですが、主要なものとしては次の資格があります。

・介護職員初任者研修(旧 ヘルパー2級)
・介護職員実務者研修
・介護福祉士(国家資格)
・介護支援専門員(ケアマネージャー、ケアマネ)
・移動介護従業者(ガイドヘルパー)
・介護事務
・福祉用具専門相談員
・社会福祉士(国家資格)
・精神保健福祉士(国家資格)

上記のうち、とくに就職に有利と言われているのは、次の4つです。

・介護職員初任者研修(旧 ヘルパー2級)
・介護職員実務者研修
・介護福祉士(国家資格)
・介護支援専門員

訪問介護の仕事は、初任者研修か、実務者研修、あるいは介護福祉士の資格を持っていないとすることができません。「その資格がないとできない仕事がある」ということで、就職に役立ちます。

ヘルパーの国家資格は介護福祉士。ですので、長く介護の仕事をしていこうというのであれば、介護福祉士をめざすことになります。そして、社会福祉士や、精神保健福祉士、そして介護支援専門員は、介護福祉士の次のステップとしてめざす人が多いです。とりわけ、介護支援専門員は就職がしやすかったり、年収アップが期待できるということで人気があります。

中学生や高校生の場合は、福祉系の高校や、専門学校、大学に進学して介護福祉士を取得するのがスムーズ。

社会人の場合は、まず初任者研修を修了してから就職。次に働きながら実務者研修を経て介護福祉士試験を受けようと考えている人が多いようです。


■介護職員初任者研修

介護職員初任者の資格は、訪問介護をする際に必要になります。訪問介護以外では、必ずしも必須ではなく、無資格で施設などで働くことはできます。ですが、求人の際には、資格を持っていない人よりも、持っている人が優先される傾向があります。

授業時間数は130時間。資格学校によって1~4か月程度の期間になります。資格の取得方法は、「通学」あるいは「通信+通学」。講座の最後に確認テスト的な筆記試験があり、それに受かれば取得できます。


■介護福祉士実務者研修

介護職員実務者研修は、初任者研修の上位資格。2017年1月(2016年度)の介護福祉士試験からは、修了が義務付けられます

受講資格はとくになし

授業時間数は450時間で、期間はおおむね6か月。ホームヘルパー2級や初任者研修を修了した人は、130時間分が差し引かれて320時間分の授業を消化することになります。

介護実務者研修の資格の取得方法は、「通学」または「通学+通信」で450時間分の授業の消化して、講座の中で行われる実技試験にパスすると修了できます。


■介護福祉士(国家資格)

介護の仕事の国家資格です。求人の際には、初任者研修や実務者研修修了者よりも有利だと言われます。

取得方法ですが、次の3つのルートがあります。

1、「実務者研修と実務経験3年以上」を経て受験するルート
2、福祉系の高校を経由で受験するルート
3、養成施設を経て介護福祉士試験を受けるルート

実務経験ルートの場合、2017年1月の試験から、実務経験3年に加えて介護職員実務者研修を修了することが必須になります。この資格要件を満たし、かつ国家試験(筆記試験)に合格すると取得できます。

介護福祉士の資格取得方法や受験資格については、当ブログの次の記事で説明しています。

【変更点】介護福祉士になるには(資格取得の方法)


■介護支援専門員(ケアマネージャー)

介護支援専門員(ケアマネージャー、ケアマネ)は、介護を必要とする人の介護ケアプランを立てます。また、サービスの調整を行い、きちんとサービスが実行されているか、効果がきちんと出ているかのチェックをするのが仕事内容です。

試験の合格率は2割くらいで、難易度は高めです。

資格の取り方については、以下の資格を保有していることに加えて、一定期間の実務経験が必要です。期間は、職種により異なりますが、5年以上(かつ900日以上従事、国家資格の場合は登録日起算)または10年以上(かつ1,800日以上従事)です。

・医師、歯科医師
・介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士
・薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師 など

ただし、上記の国家資格等を保有していない場合でも、「相談援助または介護業務に従事している人」で、一定の実務経験があれば、ケアマネジャー試験を受験できます。

資格取得に当たっては、一通り情報を集めて、興味のあるものを選ぶといいと思います。


■資格学校や通信講座について

介護系の資格学校としては、ニチイ学館や、三幸福祉カレッジソラストハクビ未来ケアカレッジなどがよく知られています。

通信講座ですと、ユーキャンなどが有名です。ただし、初任者研修と実務者研修は通信のみでは修了できません。なので、この2つの資格取得は、ユーキャンではできません。


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